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SUUMOキャンペーンの入賞商品届きました [雑談]

この夏、リクルートのSUUMOが展開していた「緑のカーテンをみんなで広げようキャンペーン」 (http://suumo.jp/edit/green/contest_4.html)に当ブログが入選したのですが、その賞品が本日届きました。

私が選んだのはこれ

  374893_2353173160370_1581391843_32173782_2110446702_n.jpg

圧力鍋です。

圧力鍋は、他の鍋に比べて圧倒的に熱効率がよく、少ない燃料・時間での調理が可能です。

ということは、大地震などで電気やガスの供給がストップしたり、制限された時に有力な減災ツールとなるってことです。

姉妹ブログ「食糧備蓄最適化プロジェクト」(http://foodstock.blog.so-net.ne.jp/)では、今後、圧力鍋で炊飯した時の必要熱量などを実験で明らかにしていこうと思っています。


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<御礼>SUUMOキャンペーン入賞 [雑談]

当ブログが、リクルートの「SUUMO緑のカーテンを広げようキャンペーン」で入選しました。

発表のサイトはこちらです。

これまで世界15か国から延べ3万人を超えるみなさんに訪問していただきました。
色々コメントいただいたりしたことが励みになり、続けたお陰だと思っています。

まずは、ありがとうございました。

ご報告と御礼まで




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被災地に「カーテン」の押し売り! [雑談]

面白い記事を発見しました。毎日新聞です。

東日本大震災:仮設住宅に緑のカーテン 季節外れなのに…」

mainichi.jp/select/weathernews/news/20110827k0000e040017000c.html

記事によると、岩手、福島県が被災者の仮設住宅に今月から、「緑のカーテン」を設置する事業を始めたのですが、被災者は「これから寒くなるのにいらない」と話しているんだそうです。岩手県釜石市の上中島仮設団地(185戸)では住民の約9割が「いらない」と答えたのに、ほぼすべての住宅にプランターが置かれているんだとか。

ありがた迷惑とはこのことですね。

設置費用は国から補助金が出ていて、岩手県では1戸あたりの2万1000円と見積もっているといいます。岩手県の予算措置は1億6800万円だとか。

なぜこんなことになったのか、興味深いので調べてみました。
 
7月22日の参議院予算委員会での細川厚労相の答弁です。
 
「仮設住宅、ここに入居をされた方々からいろいろなことでの不便さなどで個々具体的に、市町村あるいは県、あるいはまた国会でもいろいろな要望もございました。それに対しては私どもとしては誠実に承りまして、できるものをしっかりやっていかなければということで対応してきたところでございます。
 
 そこで、まず、仮設住宅が完成したその後であってもいろいろな修理などをやってほしいと。例えば簡易スロープや手すりなどの設置の補修をしてほしいと、こういうことも要求がありまして、それもやるようにいたしました。また、応急仮設住宅の敷地、敷地が砂利でありますからそこを簡易舗装してくれと、こういう国会の中での議論での要求もございまして、これも認めたところでございます。
 
 また、必要な場合には断熱材の追加とかあるいは二重ガラス化、あるいはまた利用者の御希望に応じまして、例えば畳や建具の後付け、又は御党からもいろいろと御要望、御提言もいただいております風よけ室の設置とか、そういうこともやらせていただいております。
 
また、夏暑いところで何とか日よけをやってほしいとか、あるいは緑のカーテンをつくって暑さをしのげるようにしてほしいというような御要望もございまして、そこには緑のカーテン、ゴーヤを全部設置をするというような、そんな要望もいただいておりまして、これらについても適宜こちらで対応をしていくと、そういうことにいたしたところでございます。

いろいろと入居された方の御要望などについてはしっかりと対応してまいりたいと、このように考えております」
 
つまり、「要望があったからやった」ということです。
 
でもちょっと考えれば、苗がカーテンに育つまでには時間がかかるということは分かりそうなものです。 大臣が仮に知識がなくても、積み上げ型の官僚組織の中のどこかで、「そりゃ遅すぎる」と気づいた人がいるはずだと思います。そもそも、それほど専門的な知識がいる分野じゃありませんよね。こんな話。
 
どうしちゃったんでしょうかね。
 
▼「政治主導」で決定されたので、官僚側ではだれもおかしいと言い出せないまま、「毒にも薬にもならない話だから、やっちゃえ」となったのか。
 
▼それとも、あえて大臣に恥をかかせるために、放置しちゃったのか。
 
▼それとも、本当にだれも疑問に思わないまま、決まってしまったのか。
 
▼それとも、地元要望は早くから出ていたのに、国が迅速に対応しなかった結果、時期が間に合わなくなったのか。
 
▼それとも、国は迅速に対応したのに、地元自治体がその他のことで手一杯で、対応が遅れたのか。
 
いずれにしても、政策効果があるとはとても思えません。だれがどっから見ても、真っ先に仕訳けたくなるような政策じゃありませんか。
 
政治も行政も、「求められることをやることが常に正しい」という思考停止状態になっていなければいいのですが。
 
共同通信の7月24日付け報道によると、補助率は最大9割。根拠法は「災害救助法」です。厚労省が7月24日までに自治体に通知したと伝えています。
 
で、補助率9割ということは、岩手県だけで、国の補助額は1億6800万円×9=15億1200万円です。実際には全額が執行されるとは限りませんが。
 
ちなみに、拙宅では緑のカーテンの苗を5月の連休中に植えています。7月上旬からある程度の効果を期待しているからです。費用は用土を含めても、3000円もかからないと思います。
 
うちのゴーヤは枯れ始めています。 東北は千葉よりは寒いと聞いていますが、どうなんでしょうか。

 
 
 
 

新ブログ「食料備蓄最適化プロジェクト」のご案内 [雑談]

唐突ですが、新ブログをスタートさせました。

「食料備蓄最適化プロジェクト」( http://foodstock.blog.so-net.ne.jp/2011-08-20)です。

大震災や新型インフルなどが話題になる度に、自宅での食料備蓄の必要性が叫ばれるわけですが、結局はその時に思い出したように買い込んでは退蔵してしまうというのがありがちなパターンです。

 そもそも、いわゆる 備蓄専用の食料というのは、

1)平時には単なる場所ふさぎになる

2)賞味期限がくると、捨てるだけになる

3) 価格が高い上に、1)2)の事情から、思い切ってたくさん買っておく気になれない

 という家計にとってはかなり致命的な欠陥があります。 

そこで、新ブログでは、 

1)平時は日々の食生活に組み込めるうえに、

2)いざという時は必要十分な量を備えられ

3)コストも安い

という備蓄の理想形を追求したいと思います。 

「自宅に籠城しても2か月暮らせる」というのが設定した目標です。そこに行くまでの試行錯誤を不定期で書いていこうと考えています。すでに、ある食料をありえないほど大量に買い込みました。これを材料に、「緑のカーテン」同様、実証実験も行う予定です。

 「緑のカーテン効果測定プロジェクト」は平行して9月末まで続けたいと考えています。通常の年ですと、恐らくそのくらいまでは、カーテンを取り除かないので。ただ、計測自体に意味がなくなってしまったら、その時点で総括論文を仕上げて終了としたいと思います。

では、 「緑のカーテン」同様、新ブログもよろしくお願いします。

 筆者敬白 

 

 


お陰様で50日 14か国が注目(笑)/8月18日 [雑談]

「緑のカーテン」内外の温度測定を開始したのは6月29日です。完全に計測ができなかった日が1日あり、観測日数としては、本日で50日目となります。

ここまで続いたのも、ご覧いただいているみなさまの、個別にはあなたさまのお陰です。ありがとうございます。

そこで、50回記念として、これまでどんな地域の方々がブログを見て下さったのかをまとめたいと思います。
分析してくれたのはgoogleアナリティクスです。 ただでここまでできるのは、すごいですね。

ただ、わかるのはアクセスした都市名までです。だれが見ているかまでは当方にはわかりませんので、もしご心配されているかたがいたとしたら、その必要はありません。

googleアナリティクスへの登録時期の関係で、実際にデータがとれているのは7月19日以降となります。

<国>
世界からアクセス.jpg
 
 
もちろんダントツに日本からのアクセスが多いわけですが、2位以下は以下の通りとなっています。
 
②アメリカ、タイ
③オーストラリア、中国
④スイス、ドイツ、イタリア、ロシア、アルジェリア、香港、韓国、マレーシア、シンガポール
 
 
  <都道府県>
 
日本からのアクセス.jpg
すべての都道府県からアクセスがありました。上位10位は以下の通りです。

①東京②千葉③大阪④神奈川⑤愛知⑥埼玉⑦兵庫⑧静岡⑨京都⑩広島
 
<OS>
 
 googleはすごい。閲覧している端末のOSの内訳まで教えてくれます。
 Windows1,02078.04%
 Linux1118.49%
 Android695.28%
 Macintosh675.13%
 iPad352.68%
 (not set)30.23%
 iPhone20.15%

これ見ると、LinuxとアンドロイドOSが意外に多いと思われると思いますが、これは小生のアクセスが大部分を占めているんじゃないかと思います。ブログを作っているマシンはLinux(ubuntu)ですし、アンドロイド系スマホを使っているからです。

 以上ここまでがgoogleアナリティクスの分析です。この他にもどのページが見られたかやどんな検索ワードからたどり着いたかなど、色々な分析ができるので、とても面白いです。

 
 

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ゴーヤ発泡酒!! 飲みました/8月10日 [雑談]

素晴らしい商品を見つけました。
IMG_0397.JPG

10日夜にお邪魔した銀座8丁目「リトル沖縄」で、最初に出てきたのがこの「ゴーヤDRY」。ゴーヤで作った発泡酒です。「こんなものがあるんだ」と驚きました。さっぱりと飲みやすくておいしかったです。撮影用に、こっそり空き缶を持って帰りました。

以下 缶の記述の概要です。

品名:発泡酒
原材料:麦芽、ホップ、糖類、ゴーヤ果汁
麦芽使用比率:25%未満
アルコール分:5%
内容量:350ml


興味深いので調べてみました。

この「ゴーヤDRY」、沖縄県名護市に本社のあるヘリオス酒造というところが作っています。主力商品は泡盛のようです。

同社サイトによりますと、同社は1996年6月にビールに参入しています。94年4月の酒造法改正で、いわゆる「地ビール」が解禁になっていますから、この規制緩和を利用して参入したことになります。

その後、季節限定ビールなどへと徐々にラインナップを広げてきたようですが、同社には、

「ずっと強く思い続けてきた夢」(同社サイト)がありました。それが、「『沖縄の作物を使ったビール(発泡酒)を造る。』という目標」(同)だったというわけです。

サイトは続いてこう言っています。

「ビールや発泡酒の旨さを決める重要な要素は、何といってもその苦味。『苦い』といえば、沖縄を代表するといっても過言ではないあの食材がすぐに思い当たります。 ゴーヤー。 今でこそ、健康指向によって全国的にその名を知られるようになったゴーヤーですが、沖縄では昔から「沖縄の夏はゴーヤーで乗り切る」といわんばかりに愛され続けてきた食材です」

熱い思いが伝わってきますね。

こうして、2003年5月に沖縄産ゴーヤーを使った発泡酒「ゴーヤーDRY」が発売されたのでした。

開発の背景には、沖縄ゴーヤが直面する課題もあったようです。ゴーヤが健康野菜であるとの認知が広がるに連れて産地が本土にも拡大し、いまや九州などが有力なライバル産地として育っているのです。本家本元の「沖縄産」に付加価値をつけるためにも、食品、飲料等への展開が必要だったわけですね。

ちなみに、ニッスイのホームページ「おいしさを科学する」によりますと、ゴーヤーの苦味成分は、ウリ科の植物に含まれる「ククルビタシン」の仲間、「モモルデシン」によるものだそうです。

「ククルビタシンには抗がん作用があることが知られていますが、モモルデシンにも血糖値を下げる効果や、健胃作用、食用増進作用があるといわれています」とあります。

同ページによると、ホップの苦味成分は、「フムロン」類なんだそうです。そして「ククルビタシン」も「フムロン」類も、ともに、大きく分類すると「テルペノイド」の仲間なんだそうです。

これに対し、お茶やコーヒーの苦味は「アルカロイド」類が由来なのだそうです。

「ゴーヤ」の苦味が「ホップ」同様にビール風飲料に使えるわけが、わかったようなわからないような気がしています(笑)

ただ、ホップとゴーヤでは苦味の時間帯が異なるらしく、「ゴーヤDRY」を飲むと、まずのど越しでホップの苦味がし、その後、ゴーヤの苦味がじわりとくることになっています。この遅れてくる感覚が私は好きでした。

解説はここにあります。

http://www.helios-syuzo.co.jp/goya-dry/content/meister.html

ヘリオス酒造さんのホームページに行くと、関東で飲める店リストなどもありますので、ご興味がある方は行ってみたらいかがでしょうか。


このブログは法律違反なのか(2) [雑談]

先日のブログに記した通り、気象観測には、法的に幅広い規制がかかっています。 その趣旨は十分、理解できるのですが、一つ気がかりなことがあります。 

この夏休みに、多くの小、中学生(高校生でもいいのですが)が、色々な 日記をつけていると思います。植物や動物の栽培、育成記録をつけているところもあるかもしれません。それをブログやホームページに掲載しているケースもあるでしょう。 

 その日記の中に、自分で観測した日々の「気温」や「天気」を載せていたとしたら・・・。 

すでに述べた通り、気象業務法は、 

「気圧、気温、蒸気圧、露点温度、相対湿度、風向、風速、風力、降水量、積雪深、雲、視程、日照時間、日射量、天気」を対象に

「個人で気象観測を行った観測値を自分のホームページで公開する場合には、届出が必要」と定めています。

さらに、

「その場合には技術上の基準に従った観測を行い、検定に合格した気象測器を使用する」必要があるのです。

加えて恐ろしいことに、

「検定に合格した気象測器を用いた観測を行わなかった者、届出観測施設の気象測器を壊した者に対する罰則規定」が定められており、

検査に合格した気象測器を用いた観測を行わなかった個人に対しては、「50万円以下の罰金が処せられる」ことになっています。

私は気象業務法はもとより、一般の法規についての専門家でもありません。しかし、常識的に考えて、小中学生が気温や天候を独自に観測して記録に取り、それをブログやホームページで紹介することに何らの違法性はないし、教育的見地からむしろ推奨されると確信しています。

けれども、私がそうであったように、気象庁のホームページをたまたま発見してしまった場合、多くの人は、法に触れているのではないかと懸念すると思います。まじめな人ほど悩むでしょう。そして、親が自粛させたりしたら、子供たちの心は傷つくでしょう。

最近はモンスターペアレンツなどといわれる人が増えていて、ちょっとしたどうでもいいこと、本来自分の家庭で判断すべきことを学校側に指摘する可能性もあります。その結果、学校側が過剰な自己防衛に走り、児童・生徒にブログ掲載などをやめさせてしまうことも考えられます。

つまらんです。そんなことは。

ここに一通の報告書があります。2010年(つまり昨年)11月に総務省行政評価局がまとめた「気象行政評価・監視結果報告書」です。

ググレばすぐ出てくるので、ご興味があればごらんになってください。

それによると、

① 平成21年8月1日現在、調査した72事業所( 国14、地方公共団体55、民間3)の観測施設3,864か所のうち3,190か所(82.6%)が届出済みである一方、32事業所の673か所(17.4%)が無届けとなっている。

② 調査した15官署(札幌管区気象台、釧路地方気象台、仙台管区気象台、盛岡地方気象台、東京管区気象台、宇都宮地方気象台、横浜地方気象台、名古屋地方気象台、岐阜地方気象台、広島地方気象台、松江地方気象台、高松地方気象台、徳島地方気象台、沖縄気象台及び石垣島地方気象台)のうち、8官署は、平成19年度以降、無届けの観測施設を把握していない。

③観測施設の設置の届出を行っていない32事業所を調査したところ、設置している観測施設のすべてが無届けであった6事業所のうち4事業所は、官署から届出の必要性について周知又は指導等を受けたことはないとしている。

ことが報告されています。

これらを踏まえて報告書は、

「気象庁は、昭和27年の同法制定以来、制度自体の必要性や在り方を含めた見直し及びその検討を行っていない。現在では、地域主権や規制緩和の視点での行政の不断の見直しが重要となっており、昭和27年当時の時代背景との違いも踏まえた届出制度の在り方の再検討が求められる」と総括しています。

さらに、観測施設で使用する気象測器の受検状況等について報告書は、

82事業所(国17、地方公共団体62、民間事業者3)を調査した結果、平成21年8月1日現在、検定の対象となる気象測器が5,752台設置されており、これらのうち、

①検定を受けていないもの80台(1.4%)、②受検状況が不明なもの597台(10.4%)がみられた。また、検定を受けている気象測器5,075台(88.2%)についても、検定の有効期間を経過したものを使用している状況がみられた(770台(5,075台に対する割合18.1%))。

と指摘しています。 

つまり、公的な機関でさえ、気象業務法を守っていない例が結構あるのです。 

私には、指摘されている機関が本当になすべきことをなしていないのか、それとも報告書にあるように、法律が時代の変化に追いついていないため、運用段階で骨抜きになっているのか、よくわかりません。

 「もっと厳格に法を守るべき」というつもりもなければ、「実体にあわせて法改正をすべき」と主張するつもりもありません。

 しかし、実態がこうである以上、気象庁のホームページにはもう少し、はにかんで欲しいという気がします。 

せめて、ホームページの目立つところに、児童・生徒に向けて、「君たちのブログにその日の天気や気温を記す分には、心配いらないよ」というメッセージをつけ加えられないものでしょうか。それが私の提案です。 

ちなみに、気象業務法によると、政府機関または地方公共団体が気象観測を行う場合には、届出の対象から「研究や教育のための観測を除く」ことになっています。公立の学校が課外活動として栽培日記などをホームページに出す場合にはOKということだと思います。 

私立についてはどうなんでしょうか、知りたいところですね。

このブログは法律違反なのか?!/7月25日 [雑談]

このブログを始めてからというもの、にわか気象ファンになっていまして、気象庁のホームページにも度々訪れています。
ところが!恐ろしいものを見つけてしまいました。

日本には「気象観測施設の届出・気象測器の検定」制度というものがあり、個人であっても「観測の成果を発表するために気象観測を行う場合には、技術上の基準に従って行い、検定に合格した気象測器を使用し、気象観測施設設置の届け出を気象庁長官に行うことを義務付け」られているというのです。
なぜそんなことをしているかというと、「正確な気象観測の実施及び観測方法の統一を確保する」ためです。

それは、大事なことだと私も思います。

上記のページにはQ&Aコーナーにリンクが張られています。そこにいくと、次のような記述もあります。

Q:個人で気象観測を行った観測値を自分のホームページで公開してもよいでしょうか

A:ホームページでの公開は、成果の発表にあたりますので、届出が必要です。 また、その場合には技術上の基準に従った観測を行い、検定に合格した気象測器を使用する必要があります。
 
Q:届出が必要となる気象観測種目を教えてください

A:観測種目は、気圧、気温、蒸気圧、露点温度、相対湿度、風向、風速、風力、降水量、積雪深、雲、視程、日照時間、日射量、天気が対象です。

Q:観測の成果とはなんですか

A:観測により得られた値(データ)のほか、合計、平均などの統計的な値なども含まれます。

さらにこんな記述も

Q:罰則はありますか

A:検定に合格した気象測器を用いた観測を行わなかった者、届出観測施設の気象測器を壊した者に対する罰則規定が定められています。 (気象業務法第44条、46条など)

驚いて罰則規定を見てみると、検査に合格した気象測器を用いた観測を行わなかった個人に対しては、50万円以下の罰金が処せられるようです。

うーむ。私は知らないうちに日本国の法規に触れていたのでしょうか。一国民として不安になります。

深呼吸をして、もう一度気象業務法を第一条から読んでみます。
 
++++++++++++++++++++++++++++++
気象業務法
第一章 総則 (目的)

 第一条  この法律は、気象業務に関する基本的制度を定めることによつて、気象業務の健全な発達を図り、もつて災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際的協力を行うことを目的とする。

第二条  この法律において「気象」とは、大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

なるほど、気象業務法にいうところの「気象」は、電離層を除く大気の諸現象のことをいうのですね。

「大気」というのは、「地球を取り巻く気体の層」(大日本百科全書)ですから、気象業務法の適用を受ける「気象観測」とは、「電離層を除いた地球を取り巻く気体の層」についての観測を行う場合をいうと解釈できます。

だんだん、ポイントが理解できてきたような気がします。つまり、私が罪に問われるかどうかは、私が日々行っている計測が「電離層を除く地球を取り巻く大気の層」に関するものなのかどうかによるということです。

以下、この点について、検討したいと思います。

プレゼンテーション2.jpg

これが、拙宅の4つの観測ポイントです。このうち、室内2か所については、「地球を取り巻く大気の層」についての計測ではないと言い切ってもいいでしょう。室内は窓を閉め切ることも多いですし、暖房を使ったり、ガスコンロを使ったり、エアコンを入れたりするので、計測対象を「大気の層」というのは無理があります。

室外についてはどうでしょうか。

「緑のカーテン」外については、何度も繰り返し書いているように、「大気の層」の温度だけでなく、直射日光による輻射熱も観測していることになります。日差しが強い場合には、大気の温度が低くても、計測値が極めて高くなることも先週ご報告した通りです。

ということで、これも「気象観測」には該当しないといえるでしょう。

さて、最後に残った「緑のカーテン」内の温度です。

この計測ポイントは常に日陰ですので、直射日光の輻射熱を計っているということにはなりません。
室内でもないので、観測対象が「地球を取り巻く大気の層」ではない、ともいえないと思います。

ただし、この計測ポイントでは「緑のカーテン」が気化熱を奪う影響が多少なりとも、常にあります。計測対象を概念として示せば、「大気の温度」-「気化熱」というものになります。
また、観測ポイントはコンクリート製の壁際や床面にも近いため、壁や床からの熱の影響も受けているはずです。

ここで、Q&Aコーナーの一部を改めてみてみますと、
「届出が必要となる気象観測種目」は「気圧、気温、蒸気圧、露点温度、相対湿度、風向、風速、風力、降水量、積雪深、雲、視程、日照時間、日射量、天気が対象です」とあります。 
ここで「気温」といっているのは、文字通りの大気の温度ですから、緑陰が奪う気化熱や壁、床からの放熱などは含まれないのです。つまり、「緑のカーテン」内で計測されているのは、「気温」に近い概念ですが、厳密には違うわけです。

このブログでは過去に、<「気温」という言葉について>というタイトルで、「気温」という用語の用法について説明しています。その中で、計測している「気温」が、正確な意味での気温ではないことに理解を求めてきました。

いま、違法性が問われそうな局面に立ち至りましたので、今後は紛らわしい「気温」という言葉は使用せず、「温度」と言い換えるようにします。

それにしても、「気象観測」にこれほどの広範な規制の網がかかっているとは思いも寄りませんでした。

考えてみれば、気象観測や気象予測というのは、恐らく人類が狩猟生活や農耕生活に入った直後から、日々の生活や場合によっては生死を左右する大事な業務であったわけです。

高度化した現代社会でも、その精度が上がれば上がるほど、日々の生活や経済活動が安全で見通しのよいものになるわけですから、いい加減な観測や予測を野放しにはできないというのは当然のことだと思います。

最近では、天候が悪化した時の売り上げをカバーする保険なども出てきていて、気象ビジネスも百花繚乱ですから、規制の必要性も増しているのかも知れません。

やってみると、自宅の4か所の温度を計るだけでも、結構、大変です。台風や地震など、自然災害が多い日本の国民として、気象観測業務に当たられている人々には敬意を表したいと思います。










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「マーゴン」って香港製だったのか [雑談]

「マーゴン」という名前が気になってしょうがなかったので調べたら、香港の提案だったんですね。

 気象庁のウェブサイトによりますと、台風の名前は140個があらかじめ決まっていて、それを順繰りに当てはめているだけなのだそうです。 じゃあ、誰がその名前を決めたのかというと、「北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国・地域の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)」が、つけていたのです。

 スタートしたのは、平成12年(2000年)からです。 第1号の名前はカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」とのことです。

台風の年間発生数の平年値は25.6個なので,おおむね5年間で台風の名前が一巡することになるんだそうです。

 これって、つまり「干支」の考え方なんですかね。

 ちなみに、日本とカンボジアの他の加盟国は以下の通りです。

 中国、北朝鮮、香港、ラオス、マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、米国、ベトナム。

 アメリカを除けば、漢字文化圏がほとんどで、干支がある国ばかりのような気がします。 気になるので調べてみました。

▼カンボジア=「日本と同様に十二支があるのですが、1月1日ではなく、カンボジア新年(4月中旬)をもって干支が改まります」(日本の外務省。http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/j_mekong_k/koryu_ak3.html) 

▼中国=いうまでもなく、干支の本家本元です。 

▼北朝鮮=干支はコインのデザインにも使われていました(野崎コインさん。http://www.nozakicoin.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=737) 

▼香港=中国に干支があるのだから、当然あります。 

▼ラオス=正月に干支の動物に乗った美女が山車で練り歩く祭りがあるようです(地球のあるき方。http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree2.php/id/507468/-/parent_contribution_id/380126/) 

▼マレーシア=カレンダーにも干支が使われているようです。なお豚の絵だけが文字(猪)になっているのは、イスラム系住民に気を使っているからと解説がありました(http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/12/a2/fukudatakashi4973/folder/199334/img_199334_20868288_8?1229700535) 

▼ミクロネシア=漢字文化圏ではないので、ここにはないかと思ったら、日本の委任統治を受けていた30年の間に、干支が入り込んでいたようです。トラック環礁の島々には当時の日本人が干支から名前をつけていました。もっともいまでも地元の人が干支を風習として使っているかは不明ですが(http://blogs.yahoo.co.jp/pocosuenaga/59024915.html) 

▼フィリピン=ここに証拠の写真が(http://img.イロイロ留学.jp/20110202_1670650.jpg) 

▼韓国=調べるまでもなく、あります。 

▼タイ=バンコクナビを見ると、こんな写真があります(http://imagex.navi.com/images/templates/BANGKOK/5020288/80130_3_S2.jpg

▼ベトナム=中国語でウサギは『mao』と発音しますが、この音はベトナム語で猫を意味する『meo』に似ているのだそうです。そこで、ベトナムでは、ウサギ年が猫年に変わるらしいですが、中国と違うことを誇りに感じているとのことです。以上AFPからの受け売り(http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2784458/6764225

ということで、やっぱりどの国・地域も濃淡こそあれ干支に関係が深いのでした。

ところで、マーゴンというのは、「馬の鞍」という意味で、香港の山です。


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