ゴーヤ発泡酒!! 飲みました/8月10日 [雑談]
素晴らしい商品を見つけました。
10日夜にお邪魔した銀座8丁目「リトル沖縄」で、最初に出てきたのがこの「ゴーヤDRY」。ゴーヤで作った発泡酒です。「こんなものがあるんだ」と驚きました。さっぱりと飲みやすくておいしかったです。撮影用に、こっそり空き缶を持って帰りました。
以下 缶の記述の概要です。
品名:発泡酒 原材料:麦芽、ホップ、糖類、ゴーヤ果汁 麦芽使用比率:25%未満 アルコール分:5% 内容量:350ml |
興味深いので調べてみました。
この「ゴーヤDRY」、沖縄県名護市に本社のあるヘリオス酒造というところが作っています。主力商品は泡盛のようです。
同社サイトによりますと、同社は1996年6月にビールに参入しています。94年4月の酒造法改正で、いわゆる「地ビール」が解禁になっていますから、この規制緩和を利用して参入したことになります。
その後、季節限定ビールなどへと徐々にラインナップを広げてきたようですが、同社には、
「ずっと強く思い続けてきた夢」(同社サイト)がありました。それが、「『沖縄の作物を使ったビール(発泡酒)を造る。』という目標」(同)だったというわけです。
サイトは続いてこう言っています。
「ビールや発泡酒の旨さを決める重要な要素は、何といってもその苦味。『苦い』といえば、沖縄を代表するといっても過言ではないあの食材がすぐに思い当たります。
ゴーヤー。
今でこそ、健康指向によって全国的にその名を知られるようになったゴーヤーですが、沖縄では昔から「沖縄の夏はゴーヤーで乗り切る」といわんばかりに愛され続けてきた食材です」
熱い思いが伝わってきますね。
こうして、2003年5月に沖縄産ゴーヤーを使った発泡酒「ゴーヤーDRY」が発売されたのでした。
開発の背景には、沖縄ゴーヤが直面する課題もあったようです。ゴーヤが健康野菜であるとの認知が広がるに連れて産地が本土にも拡大し、いまや九州などが有力なライバル産地として育っているのです。本家本元の「沖縄産」に付加価値をつけるためにも、食品、飲料等への展開が必要だったわけですね。
ちなみに、ニッスイのホームページ「おいしさを科学する」によりますと、ゴーヤーの苦味成分は、ウリ科の植物に含まれる「ククルビタシン」の仲間、「モモルデシン」によるものだそうです。
「ククルビタシンには抗がん作用があることが知られていますが、モモルデシンにも血糖値を下げる効果や、健胃作用、食用増進作用があるといわれています」とあります。
同ページによると、ホップの苦味成分は、「フムロン」類なんだそうです。そして「ククルビタシン」も「フムロン」類も、ともに、大きく分類すると「テルペノイド」の仲間なんだそうです。
これに対し、お茶やコーヒーの苦味は「アルカロイド」類が由来なのだそうです。
「ゴーヤ」の苦味が「ホップ」同様にビール風飲料に使えるわけが、わかったようなわからないような気がしています(笑)
ただ、ホップとゴーヤでは苦味の時間帯が異なるらしく、「ゴーヤDRY」を飲むと、まずのど越しでホップの苦味がし、その後、ゴーヤの苦味がじわりとくることになっています。この遅れてくる感覚が私は好きでした。
解説はここにあります。
ヘリオス酒造さんのホームページに行くと、関東で飲める店リストなどもありますので、ご興味がある方は行ってみたらいかがでしょうか。
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